灰色デイズ

やわらかくてぼんやりした灰色に包まれた日々

あるべき人はあるべき場所に。

どうも、私です。

いつも拝見しているブログで会社の同僚に困っている、という話を読ませていただきました。なんだかいろいろと思い出してしまい、つらつら書いてたらものすごい長文になってしまいました。

(注)長文です。「暇つぶし上等☆」「適当に読み飛ばしてやるぜ」くらいのテンションで読んでいただけると有難いです(・ω・)

 

 

 

 

今の部署に異動する前の部署には5年間所属していました。

その間に新人、新任さんの教育係を5回やりました。

 

気付かれた方はいるでしょうか。

配属1年目から教育係をやっている計算です(・ω・)

 

 

配属されたばかりの者が他にすぐ説明できるような業務か、と言うと全くそんなことはなく、むしろ1人前になるのに3年はかかると言われるような内容でした。

 

1人目の教え子(新任)は私が4月に異動した年の10月異動でやってきた同期の男の子(おっさん)でした。

おっさんなのでこちらのテンションも全く上がらず、ぼんやりとした教え方になりました。教える、というより自分も一緒に悩む感じ(笑)

大したことを伝えられず彼には申し訳ないことをしました。(本人はあまり気にしてない風でしたが)

 

2人目以降は全て新人の男の子です。

テンション上がる!、、かというとそうでもなく(笑)

とにかく忙しい部署で自分の仕事も常にいっぱいの状態だったので、その上でうまく教えられるかという不安の方が大きかったです。

あとは人見知り(・ω・) ←これは人生において常に障害

 

 

2人目の教え子は身長180㎝越えののっぽくんでした。スリム体型なので、実際よりもっと背が高く見えるオシャレ男子です。

彼は真面目で頭が良く、こちらに気を遣いながら早く仕事を覚えようとしているのがよく分かりました。運転する機会が多々ある業務だったのですが、ペーパードライバーだったのっぽくんは、自主的に中古の車を買って運転の練習までしてくれました。

入社したばかりののっぽくんには、まだ配布が間に合っていない業務上の物品がありました。「必要なときは私の机に置いてるから勝手に使っていいよ」と伝えていたのですが、あとで聞いた話ではのっぽくんは「女性の机を勝手に触るなんていいのかな・・・」という何とも真面目で可愛らしい言葉を漏らしていたらしいです。

私の誕生日には可愛らしいお菓子を用意してくれたり、飲み会でもいつも「お世話になります!」とお酒をつぎにきてくれました。(かわいい)

そんな彼はその後順調に成長して、数年後にはさわやかな笑顔で黒いことを語れるできる男になりました。社会ってこわいですね(・ω・)

 

 

3人目は見た目はいかにも今どきの若者風なイケメンだけどちょっと不愛想に見えるはにかみくん。

初日に簡単な業務説明をしたときの反応が薄いように感じたので、少し心配したんですが彼はとても素直で真面目でした。基本的に事務用品は支給されるのですが、中にはそれぞれが自前のものを準備した方がいいものもあります。

はにかみくんにも初日にその点を説明して、「自分のものが用意できるまでは私のを一緒に使ったらいいよ」と伝えていました。

次の日、はにかみくんは自分のものを用意してきました。

別の日に「急ぎじゃないけどこれも自分用のものがあった方がいいよ」と伝えました。

次の日、はにかみくんはちゃんと用意して持ってきました。

後で聞いたことですが、彼は「感情を表現することが苦手」らしいです。最初こそ不愛想に見えましたが、いつの頃からか笑顔で話してくれるようになり「アリさん、アリさん」とかなり懐いてくれました。(かわいい)

少し前に、はにかみくんはくるくるパーマ(チャラいやつ)をかけたんですが、今ではそれですら「チャラチャラしちゃってて可愛い(はあと)」と思える私です(・ω・)(気持ち悪い)

 

 

 

4人目は控え目ではにかんだ笑顔が可愛らしい見るからに好青年。おとなしそうに見えて、こっそりイタズラをしたりするお茶目くんです。

これまでの新人くんのときは、新人らしいミスのフォローがありましたが、このお茶目くんについてはそんな記憶がほぼありません。彼の能力というのももちろんあるんでしょうが、後でこんな話を聞きました。

私がその場にいない時に、彼の担当業務の件で上司が理不尽な怒り方をしたことがあったそうです。1年目の男の子の肩をつかんで壁ドンしながら「おまえっ!」みたいな勢い。

上司は基本的に善人ですが、激務が彼のキャパを超えるとたまに爆発することがありました。(ちなみに私が教育係を5回することになったのも、この上司の采配によるものです。仕事上でお世話になることも多々あったので個人的には±ゼロ(・ω・))

それにしてもこの時の上司は完全に八つ当たりだったらしいです。下手したらトラウマになるぞ。

この話を知ったのはしばらくしてからなんですが、お茶目くんに「知らなくてごめんね。大変だったね。」と言ったら、「大丈夫です」と可愛く笑ってくれました。

たぶん彼はそういう子。

私が異動した後に敷居が高い(らしい)今の私の部署までわざわざ新婚旅行のお土産を届けに来てくれました。(かわいい)

 

 

 

そして5人目。問題児登場です。

見た目は素朴で素直な感じのする好青年。受け答えもハキハキしていて、周りからも「アリさんが教える子はみんな感じのいい子ばかりだね」と言われました。

寝ぐせなのか生え癖なのか、いつもすごい確率で後ろ髪が立ち上がっていて、ちょっとコナンくんみたいになってました。

劇場版 名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター) プロモーションビデオ

コナンくんは返事はとてもいいのですが、行動がそれに全く伴いませんでした。

説明して、分かったというので仕事を任せるといつまで経ってもできない。

報告がないので「あれどうなってる?」と尋ねると、びっくりするくらい手つかずで「すぐやります!あと1時間でできます。」と言う。

進んだのかなと思ってまた尋ねるとさっぱりできてない。「大丈夫です。もうまもなく・・・あと30分でできます!」と返事される。

 

 

 

 

 

絶対うそ(・ω・)なんで最初より短くなったのか。

 

 

こんなことの繰り返しでした。ちなみに「あと〇時間でできます」というのが達成されたことは一度もありませんでした。

リミットのギリギリになってもやっぱり進んでないし、そもそもコナンくんは仕事のやり方を全然理解できていなかった、ということもザラでした。なんで1時間とか言っちゃうんだろうか(・ω・)

結局は再度説明しながら私がほぼ全部やることになるんですが。でもそうやって説明しても彼は仕事が覚えられませんでした。

最初は自分の教え方がよくないのかなと思って、いろいろ考えました。

仕事のサイクルややり方を簡単にまとめたメモを渡して彼に説明してみたこともありました。

コナンくんは渡したその日にメモをなくしました(・ω・)

書類の整理も苦手だったようで、机の中はいつもごちゃごちゃでした。(後で自分がやる事を見越して)未処理の書類はここ、処理済はここに入れるようにして、という単純な作業もなぜかできませんした。

もちろん仕事の相手方からは苦情殺到です。コナンくんの担当の前任者は私だったので、相手方から「あの人とは話したくない」「担当を戻して欲しい」という話がいつも私あてに入ってきました。

この頃はけっこう苦しかったです。コナンくんに担当を渡して自分は別の担当を引き継いでいたんですが、引き継いだ業務の前任者の仕事っぷりもけっこうな感じだったので、新しい担当業務の消火作業だけでも大変な状態でした。

その上にコナンくんのフォローで自分のキャパを超えてしまってたと思います。最後の方、ちょっと身体が弱くなりました(笑)

あとこの頃は同じ係の女性に嫌われて絶賛無視されている時期でした。

raintree0106.hatenablog.com

まぁ途中からは係でコナンくん対策チームが立ち上がったので、かなり負担は楽になりましたが(笑)

 

彼のフォローで弱っていく私が隣にいても、コナンくんは特に気にすることもなく元気そうに見えました。

彼は彼なりに毎日遅くまで残業して頑張っていたので、「自分も頑張っている」「頑張ってるのに叱ってばかりのアリさんは意地悪だ」くらいに思っていたのかもしれません。

でも業務を理解していないのでひとりでは仕事ができない彼のために、彼が残業するときは仏様レベルで優しい係長がいつも一緒に残業してくれていたことを彼は分かっていたのかな。

彼のミスのフォローのために残業する私を置いて、新人研修の試験勉強があるからと早々に帰っていったこともありました。いい点数がとれたらしいです。

 

 

個人的で勝手な見解ですが、コナンくんは自閉症の一種だったのかなと思っています。彼への悩みがマックスだった頃に調べてみたら、アスペルガー症候群の特徴が全部当てはまってました。

それなら仕方がない、、とは正直なりませんが、他の新人くんたちに求めていたものと同じものをコナンくんに求めても物理的に無理なんだなとは悟りました。

彼は勉強はよくできるみたいだし、全く能力がないわけではないと思います。ただ彼に適した職場ではなかったことがお互いの負担になりました。

あの頃は彼ひとりのフォローのために、係長をはじめ対策チームのメンバーがそれぞれ少なからぬ負担を背負っていました。

 

今もコナンくんは同じ部署で働いていますが、皆と同じ業務をさせるのは無理との判断で、それらしく見えて実質は簡単な雑用をこなすだけというポジションにいるらしいです。たまに見かけることはありますが、なんだかとても元気そうです。

元気がありあまったのか結婚までしちゃったそうです。コナンくんと付き合って結婚しようと思う人がいるんだということにびっくりしましたが(失礼)、噂では彼は同期や友人相手には「仕事ができるしっかりした俺」キャラでやってるらしいです。

・・・そのキャラがいつ暴かれるかと思うともう不安しかありません。

 

彼が1年担当しただけで炎上しまくっていた(元)私の担当業務は機械のような仕事っぷりで超絶仕事が早い方に引き継がれました。3年はかかると言われた消火作業を1年もかからずやりのけたらしいです。それはそれですごいな(笑)

 

 

少し話しただけなら本当に好青年にしか思えないので、彼を採用した人事を責める気持ちにはなれません。

でもこれから彼は会社の中でどうやって働いていくのかなと思います。ずっと雑用ばかりしていくのでしょうか。彼自身は雑用とは思っておらず、やりがいを感じているようですが。でもそれを許してくれるほど優しい人ばかりではないと思います。

だからと言って、彼に仕事をしてもらおうとすると結局周りが通常の3倍くらい手をとられて、しかも仕事の質は落ちます。

コナンくんは勉強はよくできるし、興味のある分野なら記憶力もいいと思います。本当は何か能力を発揮できる適した仕事があるんだろうな。

仏様レベルの優しい係長とはよくそんなことを話していました。

 

 

 

 

・・・最後まで具体的な職種は思い浮かびませんでしたが(・ω・)

 

 

 

あるべき人があるべき場所にいないというのは、本人にも周囲にも不幸なことだなと思います。